こんにちは!愛玩動物看護師のツチノコです!
今回のテーマロイヤルカナンより出されている療法食「犬用の腎臓サポートについて」です!
猫ほどではありませんが、犬も老齢になってくると腎臓が悪くなる子がいます。
では腎臓病用のフードとはどんなものなのか、どういうものがあるのか
最近では様々な腎臓病用のフードが出ていますが
そのなかの1つである腎臓サポートについて解説していきます!
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療法食とは
そもそも療法食というのはどんなフードなのでしょうか?
まず、ペットフードには「総合栄養食」「間食」「療法食」「その他の目的食」があります。
療法食の定義としては次のようになります。
獣医師が犬や猫の疾病の治療などを行う際、人間の場合と同様に、栄養学的なサポートが必要な場合があります。
引用元:一般社団法人ペットフード協会公式HPより
「療法食」とは、治療の内容の合わせてフード中の栄養成分の量や比率が調節され、治療を補助する目的で使用されるフードで、獣医療において獣医師の指導のもとで食事管理に使用されることを意図したものをいいます。
今回はそんな療法食について解説していきます!
腎臓サポートとは
慢性腎臓病用に配慮された犬用の療法食です。
特徴として
- 他のフードと比べタンパク質が制限され、炭水化物、脂質が多めになっています。
- また、ナトリウムやリンなどもほかのフードに比べると制限されています。
などの特徴があります。
今回はそんな腎臓サポートについて解説していきます。
腎臓サポートの種類
腎臓サポートにはドライが3種類、ウェットが1種類、リキッドが1種類あります。
ドライ
- 腎臓サポート・・・慢性腎臓病用のフード
- 腎臓サポートセレクション・・・慢性腎臓病用のフード
- 腎臓サポート小型犬用S・・・慢性腎臓病用で小型犬用に小粒になっているフード(Dライン)
- 早期腎臓サポート・・・早期腎臓病用のフード(Dライン)
- 腎臓サポート+低分子プロテイン・・・アレルギーにも配慮したフード(Dライン)
ウェット
- 腎臓サポート缶・・・慢性腎臓病用の缶詰
リキッド
- 腎臓サポートリキッド・・・慢性腎臓病用の流動食
Dラインとは通常では購入できないフードで、動物病院で案内がある動物病院コードがないと買えないベッツホームデリバリーという専用のネット通販でしか買えません。
腎臓サポート
慢性腎臓病用のノーマルタイプのフードです。
タンパク質が制限されている他、カロリーが高くなっているという特徴があります。
キブル(粒のこと)は少し大きめになっているので大きな犬でも飲み込まず噛んで食べることができます。
米、コーンフラワー、動物性油脂、コーングルテン、コーン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、植物性繊維、大豆油、サイリウム、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(L-リジン、DL-メチオニン、タウリン、L-トリプトファン)、ゼオライト、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(Cl、K、Na、Ca、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
規格 | 1kg / 3kg / 8kg |
原産国 | フランス |
成分(保証分析値) | たんぱく質 12.0 %以上 脂質 16.0 %以上 粗繊維 3.4 %以下 灰分 4.4 %以下 水分 10.5 %以下 |
---|---|
食物繊維 | 8.1 % |
ビタミン(1kg中) | ビタミンA 17,500 IU/kg ビタミンD 31,000 IU/kg ビタミンE 500 mg/kg |
カロリー含有量 (代謝エネルギー) | 398 kcal/100g |
腎臓サポートセレクション
慢性腎臓病用のフードです。
腎臓サポートノーマルと違いよりタンパク質が制限されています。
しかし、腎臓サポートノーマルと違い三日月型のキブルの形が食べやすいとのことでこちらが好きな犬もいます。
米、コーンフラワー、動物性油脂、コーン、肉類(鶏、七面鳥)、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、植物性繊維、大豆油、サイリウム、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(L-リジン、タウリン、DL-メチオニン、L-トリプトファン)、ゼオライト、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(Cl、K、Na、Ca、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
規格 | 1kg / 3kg |
原産国 | フランス |
成分(保証分析値) | たんぱく質 10.5 %以上 脂質 16.0 %以上 粗繊維 3.4 %以下 灰分 4.8 %以下 水分 10.5 %以下 |
---|---|
食物繊維 | 8.1 % |
ビタミン(1kg中) | ビタミンA 16,000 IU/kg ビタミンD 31,000 IU/kg ビタミンE 500 mg/kg |
カロリー含有量 (代謝エネルギー) | 396 kcal/100g |
腎臓サポート小型犬用S
腎臓サポートや腎臓サポート(セレクション)のキブルが大きいという小型犬のために開発されたフードです。
ノーマルやセレクションに比べかなり小さく、小型犬でも食べやすくなってます。
成分はノーマルとは変わりませんが、Dライン指定なので購入先が限られてくる点に注意が必要です。
米、コーンフラワー、動物性油脂、コーングルテン、コーン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、植物性繊維、大豆油、サイリウム、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(L-リジン、DL-メチオニン、タウリン、L-トリプトファン)、ゼオライト、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(Cl、K、Na、Ca、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
規格 | 1kg / 3kg |
原産国 | フランス |
成分(保証分析値) | たんぱく質 12.0 %以上 脂質 16.0 %以上 粗繊維 3.4 %以下 灰分 4.4 %以下 水分 10.5 %以下 |
---|---|
食物繊維 | 8.1 % |
ビタミン(1kg中) | ビタミンA 17,500 IU/kg ビタミンD 31,000 IU/kg ビタミンE 500 mg/kg |
カロリー含有量 (代謝エネルギー) | 398 kcal/100g |
早期腎臓サポート
初期の慢性腎臓病の犬に使うフードです。
タンパク質制限も他の腎臓サポートに比べると軽度になっているため、腎臓サポートの中でも
コーン、肉類(鶏、七面鳥)、小麦粉、米、小麦、動物性油脂、コーングルテン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、大豆油、脂肪酸塩、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン)、ゼオライト、ミネラル類(Cl、Ca、Na、K、Mg、Zn、Fe、Mn、Se、Cu、I)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12、K3)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
規格 | 1kg / 3kg |
原産国 | フランス |
成分(保証分析値) | たんぱく質 20.5 %以上 脂質 14.0 %以上 粗繊維 2.5 %以下 灰分 5.6 %以下 水分 10.5 %以下 |
---|---|
食物繊維 | 7.1 % |
ビタミン(1kg中) | ビタミンA 17,000 IU/kg ビタミンD 31,000 IU/kg ビタミンE 480 mg/kg |
カロリー含有量 (代謝エネルギー) | 395 kcal/100g |
腎臓サポート+低分子プロテイン
慢性腎臓病のフードですが、同時にアレルギーにも配慮されているフードです。
他のフードではコーンや鶏、七面鳥を使っているのですが、このフードでは穀類は主に米、タンパク源には加水分解された大豆を使用しています。
鶏やとうもろこしにアレルギーがあり腎臓病食を選択するのが難しい犬にとっては嬉しいフードです。
ですが、キブルが大きいため小型犬にあげる場合はカットしてあげるなど手間が必要になります。
米、動物性油脂、加水分解大豆タンパク(消化率90%以上)、チコリー、大豆油、植物性繊維、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、フラクトオリゴ糖、脂肪酸塩、ルリチシャ油、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(L-チロシン、L-リジン、DL-メチオニン、タウリン、L-トリプトファン)、ゼオライト、ミネラル類(Cl、K、Ca、Na、Zn、Mg、Mn、Fe、Cu、Se、I)、ビタミン類(コリン、E、ナイアシン、C、パントテン酸カルシウム、ビオチン、B6、B2、B1、A、葉酸、B12、D3)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
規格 | 1kg / 3kg |
原産国 | フランス |
成分(保証分析値) | たんぱく質 12.0 %以上 脂質 17.0 %以上 粗繊維 3.4 %以下 灰分 4.6 %以下 水分 10.5 %以下 |
---|---|
食物繊維 | 6.8 % |
ビタミン(1kg中) | ビタミンA 36,000 IU/kg ビタミンD 3,800 IU/kg ビタミンE 680 mg/kg |
カロリー含有量 (代謝エネルギー) | 402 kcal/100g |
腎臓サポート缶
慢性腎臓病用のウェットフードです。
主原料に鶏肉や豚肉が来ているので肉々しく、ドライフードだけでは食いつきが悪い犬にトッピングとして使うことができます。
タンパク質のことを考えるとトッピングに使う缶詰の選択肢の幅が狭くなってしまうのですが、タンパク質が制限してある腎臓サポート缶は安心して使うことができます。
鶏肉、米、豚肉、コーンフラワー、サンフラワーオイル、米粉、セルロース、魚油、ビートパルプ、フラクトオリゴ糖、調味料(アミノ酸等)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン、グリシン)、増粘安定剤(増粘多糖類)、ゼオライト、ミネラル類、ビタミン類
規格 | 200g |
原産国 | オーストリア |
成分(保証分析値) | たんぱく質 3.4 %以上 脂質 7.0 %以上 粗繊維 2.0 %以下 灰分 1.9 %以下 水分 69.0 %以下 |
---|---|
食物繊維 | 2.0 % |
ビタミン(1kg中) | ビタミンA 14,000 IU/kg ビタミンD 3,380 IU/kg ビタミンE 430 mg/kg |
カロリー含有量 (代謝エネルギー) | 166 kcal/100g |
腎臓サポートリキッド
慢性腎臓病用の犬に使う流動食です。
人間でも牛乳を飲んでお腹を壊してしまう方がいるように、犬にも乳製品を摂るとお腹を壊してしまう乳糖不耐性の子がいます。
そんな乳糖が少ない低乳糖ミルクを使っているので犬の体にとって飲みやすいものになっています。
しかし、乳製品にアレルギーを持っている犬には使うことができないので注意が必要です。
低乳糖ミルク、マルトデキストリン、植物性油脂、カゼインカルシウム、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、アミノ酸類(タウリン、L-システイン)、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(Ca、K、Cl、Na、P、Mg、Zn、Fe、Se、Cu、Mn、I)、ビタミン類(コリン、E、C、ナイアシン、B5、B2、A、葉酸、B1、B6、ビオチン、D3、B12)
規格 | 200g |
原産国 | フランス |
成分(保証分析値) | たんぱく質 2.7 %以上 脂質 5.5 %以上 粗繊維 1.0 %以下 灰分 910 %以下 水分 76.9 %以下 |
---|---|
食物繊維 | 0 % |
ビタミン(1kg中) | ビタミンA 6,700 IU/kg ビタミンD 3,320 IU/kg ビタミンE 230 mg/kg |
カロリー含有量 (代謝エネルギー) | 150 kcal/100g |
どんな犬が使えるの?
慢性腎臓病と診断された犬に使用することができます。
ただし早期腎臓サポートは初期の慢性腎臓病の犬に与えることが望ましいです。
どのタイミングでどのフードを使用するかは獣医師と相談するのが良いでしょう。
どんな犬が使えないの?
腎臓病になっていない犬、脂肪を多く含むので低脂肪食が求められている犬には使えません。
勘違いされる方がたまにいるのですが、腎臓サポートは健康な犬の腎臓を悪くさせないためのご飯ではありません。
健康な犬に腎臓に良いからと間違えて与えてしまうと他の場所が悪くなる可能性があります。
どこで買えるの?
どこで購入することができるのか簡単に表にまとめてみました!
上から
- ドライフード
- ドライフード(Dライン)
- ウェット・リキッド
の順に表示してあります。
腎臓 サポート | 腎臓サポート (セレクション) | |
---|---|---|
ペット ショップ | 購入可 | 購入可 |
ネット ショップ | 購入可 | 購入可 |
ベッツホーム デリバリー | 購入不可 | 購入不可 |
動物病院 | 購入可 | 購入可 |
腎臓 サポート小型犬用S | 早期腎臓サポート | 腎臓サポート+低分子 プロテイン | |
---|---|---|---|
ペット ショップ | 不可 | 購入不可 | 購入不可 | 購入
ネット ショップ | 不可 | 購入不可 | 購入不可 | 購入
ベッツ ホーム デリバリー | 購入可 | 購入可 | 購入可 |
動物 病院 | 購入可 | 購入可 | 購入可 |
腎臓 サポート缶 | 腎臓 サポート リキッド | |
---|---|---|
ペットショップ | 購入可 | 購入可 |
ネットショップ | 購入可 | 購入可 |
ベッツホーム デリバリー | 購入不可 | 購入不可 |
動物病院 | 購入可 | 購入可 |
ペットショップやネットショップでも買える製品は多々あります。
しかし、療法食はあくまでも動物の状態を見ながら提供される食事療法のための薬のようなものです。
療法食は療法食を出されたかかりつけ医で購入することを推奨します。
実際の口コミ
実際の飼い主様の感想をTwitterより一部抜粋したのでご紹介します。
ツイートでは少し粒が大きいですが、チワワでも腎臓サポートドライを食べていますね。
ですがそれも犬それぞれなので、大きい粒が食べにくいのであれば小粒の小型犬用Sがお勧めです。
まとめ
いかがでしたか?
猫ほど種類が潤沢とは言えませんが、小型犬用だったりアレルギー対応だったり様々な工夫がされています。
この中から1つでも愛犬に合う食事が見つかり、食事のお手伝いができれば嬉しいです。