犬の食べていいもの一覧!肉・野菜・果物・パンを中心にわかりやすく紹介!

ツッチー

こんにちは!愛玩動物看護師のツチノコです!

今日、各動画媒体やネットの情報が溢れています。

ネットの情報からこの野菜は体に良い、食べると健康に良いなどの情報が流れ、その情報を鵜呑みにしそれらが原因で嘔吐や下痢を頻発する件数が増えています。

正しい食物を選択することが飼い主にとって重要であり、正しい食物指導をするのが獣医療従事者にとっても大切な仕事となります。

ここでは犬が食べても問題ない食物を紹介します。

ただし、前提条件として犬として食べられる物と飼っている犬が食べられるものは違う
ということを念頭に記事を見ていただけたらと思います。

補足として、食べても体に問題はないが推奨されないものも紹介します。

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目次

犬 食べて大丈夫なものの選定方法・選び方

フードの選び方

  1. 肉類か魚類かを選ぶ
    • ビーフ・チキン・ラム
    • サケ・ニシン・カツオ
  2. 穀物類を絞る
    • 米、とうもろこし、小麦、大麦、じゃがいも、さつまいも
    • 穀物類が合わない場合はグレインフリーを選ぶ(便が緩くなる場合がある)
  3. 食べさせてみて、嗜好性、便、涙やけをみる
  4. 合わなかった場合は原材料の1~3番目を比較して変える

この繰り返しで飼っている犬に合うフードを選択していきます。
数あるフードの中で、自分が飼っている犬に合うか合わないかは正直食べさせてみないとわかりません。

もし身体に合わない場合は下痢・嘔吐・涙やけ・耳や体の痒み赤み・脱毛などの症状が見られます。

事前にアレルギー検査をして予防するという方法もありますが、症状が出ていないとアレルギー検査でも陽性にならない可能性もあります。

犬 食べて大丈夫なもの一覧

主に6種類のカテゴリーに分けて紹介します。

  1. 肉類
  2. 魚類
  3. 野菜類
  4. 果物類
  5. パン類
  6. おやつ類

食べても問題ないですが、推奨されないものも紹介しています。

肉類

牛肉嗜好性が高いが、脂質が高め。
犬ではアレルギーが出やすい肉。牛肉で出ている場合は乳製品も推奨されない。
犬用ガムには一般的にミルクや牛皮が使用されいる。
豚肉バラは脂質が高めなので推奨されない。もも肉の方が低脂質高タンパク。
比較的アレルギーが出にくい
鶏肉安価で一般的。おやつも様々な種類がある。
胸肉よりもささみの方が低脂質。
羊肉脂質が高め。
牛肉でアレルギー反応が出てる場合、羊にも出る場合がある。
馬肉低脂質高タンパク。
アレルギーも出にくいが他の肉に比べると価格が高価。
鹿肉低脂質高タンパク。
アレルギーも出にくいが馬肉よりも高価。

☆はおすすめ
★は推奨されないもの

魚類

与える際は骨を取り除いて魚の身のみを与えることが推奨されます。

サケ塩分が高い場合があるため、塩味が追加されていない物を与える。
にぼしミネラルが豊富すぎるため結石の原因になる。
どうしても与えたい場合は骨や内臓を全て取って身のみを与える。
マグロ海水魚のため、淡水魚、川魚に比べてミネラルが豊富。

☆はおすすめ
★は推奨されないもの

野菜類

大根糖分が高め、水分も多めなので水分補給にもなる。
にんじん消化が悪く、細かくしてもそのまま便に出てくる。
きゅうりカロリーが低く手軽に水分補給にもなるが、たまに瓜科にアレルギーを持つ犬がいる。
あげる際は外の皮はとって中身だけ与える。
トマト与えても問題はないがあげすぎると下痢する場合がある。
キャベツカロリーが低いので、ご飯のかさ増しに使いやすい。
与える場合は芯は取り除いて、小さく切った湯通ししたキャベツを与える。
レタスカロリーは低いが繊維質が強いため熱を通して与える。
ブロッコリー芯の部分は消化が悪いので与えない。与える際も柔らかく煮て与える。
かぼちゃ糖分が高く嗜好性が高いため、投薬の際に活躍する。
食欲があまりない犬のご飯にトッピングとしても使用。
さつまいも糖分が高く嗜好性が高いため、投薬の際に活躍する。
ただし、端の繊維質の高いところは食べさせない。
ほうれん草ミネラルが多いため結石の原因になる。
アクも強いため、刺激になりやすい。
小松菜ミネラルが多いため結石の原因になる。

☆はおすすめ
★は推奨されないもの

さつまいもの端の繊維質が強いところを食べた犬が膵炎を起こした症例がある。

果物類

果物類は基本推奨されない。

果物類は人間が甘くて美味しいと感じるため、糖分が高め。

継続して食べると体重増加からの肥満につながるリスクがある。

りんご消化が悪いため角切りではなく、すりおろすなどの加工で与える。
みかん繊維が強いため、周りの白い皮を剥いて果肉のみを与える。
すいか種を取り除き赤い熟れた部分のみを与える。

パイナップルなどのアクが強い物を食べて逆くしゃみが止まらなかった症例がある。
パイナップルをやめたら症状改善

イチゴを食べてアナフィラキシーショックを起こした症例がある。

パン類

パン類は全て推奨されない。

パンの原料のは主に小麦粉食塩牛乳砂糖が使用されているが、それぞれ推奨されない理由を紹介します。

  1. 小麦粉⇨アレルゲンになり、小麦粉の中のグルテンという成分が腸に沈着するという研究結果が出てる。
  2. 食塩⇨塩分が過剰になることにより、血圧上昇、心臓や腎臓の負担になる。
  3. ⇨コレステロールが高めのため高脂血症につながる。
  4. 牛乳⇨乳製品にアレルギーを持つ犬が多い。
  5. 砂糖⇨糖分の過剰により肥満、糖尿病のリスクがある。

涙やけが酷く、体を痒がっていた犬が飼い主の食パンをもらっていたため、中止するよう指示後、改善した症例がある。

おやつ類

ボーロ小麦粉を使っていないアレルギーに配慮したものが推奨される。
ガムアキレスやデンタルガムなど様々な種類がある。
ガムの中には添加物が多量に含まれているものもあるため、アレルギーに注意。

まとめ

少しだけだから大丈夫だからと毎日少しずつ上げてれば、合わせるとすごい量になります。

「欲しがるから。」「フードだけだとかわいそう。」と言う飼い主さんはたくさんいます。

しかし、その犬に必要ない余計なものをあげて体調を悪くした犬を何頭も見てきました。

逆に余計なものをやめたことによって、涙やけ耳や体の痒み逆くしゃみなどがなくなった症例も見たことがあります。

本当にその犬のためになるのか、あげる前に一度考えておやつは与えて欲しいと思います。

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この記事を書いた人

現在動物病院勤務 動物看護師5年目
飼い主様とペット達のために有益な情報を発信します。
資格:認定動物看護師 動物栄養管理士2級 愛玩動物管理士準2級 etc...

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